健康診断
2020.05.23
名古屋市「もの忘れ検診」を受けましょう
認知症は誰もがなり得る脳の病気です
認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞の一部が死んでしまったり、働きが悪くなってしまうために「物事を記憶したり、判断する能力」や「時間や場所、人などを認知する能力」などが低下し、日常生活に支障をきたしている状態です。
認知症の主な原因としては、アルツハイマー病(脳の神経細胞が変化し、消失していく病気)や脳梗塞・脳出血(脳の血管がつまったり、破れたりする病気)などがあります。
認知症による「もの忘れ」の特徴
認知症の症状としては「もの忘れ」があります。高齢になると誰でも「もの忘れ」は増える傾向にありますが、老化による「もの忘れ」と認知症による「もの忘れ」は異なります。
◆老化によるもの忘れ
・体験の一部を忘れる。(例:食事したことは覚えているが、食べた物は忘れる。)
・忘れたことを自覚している。(例:昔、活躍した歌手の名前が思い出せない。)
◆ 認知症によるもの忘れ
・体験そのものを忘れる。(例:食事したこと自体を忘れる。)
・忘れたことが自覚できない。(例: ずっとやってきた料理の段取りを忘れる。)
認知症は早期発見、早期治療が大切です
認知症は、発症初期の段階から適切な治療を受けることにより、多くの場合、病状の進行を遅らせることができるとされています。そのため、早期に発見し、早期に治療することがとても大切です。
皆さまの家族や身近な方に認知症を疑う症状がある場合には、「もの忘れ検診」を受けるようにすすめてみましょう。
このような症状がある場合には、「もの忘れ検診」をおすすめします
- 頻繁に物を置き忘れたり、無くしたりする。
- 人と約束したこと自体を忘れる。
- 数分前のことを忘れて、何度も同じことを聞く。
- この頃、何事にも意欲や気力がなくなり、趣味にも関心がない。
- 電子レンジやテレビのリモコンなど、使い慣れた機器の操作ができなくなる。
もの忘れ検診とは
「もの忘れ検診」は、認知症を早期に発見して適切な治療につなげることや、予防のきっかけとすることを目的とした検診です。
【対象者】65歳以上の市民の方(今年度中に65歳になられる方を含む)で、認知症と診断を受けていない方
【自己負担】無料
【検診間隔】年度に1回
【検診内容】問診による認知機能検査
注意:この検診は、認知機能の低下について、簡易的に検査するものであり、認知症の診断を行うものではありません。
「もの忘れ検診」の受診方法
【予約】当院での「もの忘れ検診」は予約制です。ご希望の方は、事前に受付窓口もしくは 052-352-2311(代表電話)にてご予約ください。
【受診】予約した日時に、保険証などの住所、生年月日がわかるものを持参して受診します。
【結果通知】問診と認知機能検査の後に結果を説明します。検診の結果、認知機能の低下が認められる場合などは、精密検査の受診をご案内します。
院長は名古屋市「もの忘れ相談医」に登録されています
院長は名古屋市医師会が主催した「かかりつけ医認知症対応力向上研修」を受講し、名古屋市「もの忘れ相談医」に登録されています。もの忘れや認知症についての心配事やご相談がある方は、お気軽にご来院ください。
佐藤あつしクリニック 院長
医学博士 / 日本内科学会認定総合内科専門医 / 日本血液学会認定専門医・指導医 / 日本消化器病学会認定専門医 / 日本消化器内視鏡学会認定専門医 / 日本医師会認定産業医 / 日本医師会認定健康スポーツ医 / 日本スポーツ協会公認スポーツドクター/愛知県医師会認定かかりつけ医
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