白血球増加
毎年のように「白血球が多い」と指摘されていながら、発熱などの自覚症状が特にない人もいます。慢性的な白血球増加の原因は多くの場合、喫煙です。
たばこの有害物質によって体に慢性的な炎症が起こり、白血球が増加するためだと考えられています。 白血球だけでなく赤血球も増えて血液が”ドロドロ”になる(粘度が増す)こともあります。
また、喫煙そのものが心筋梗塞や脳梗塞、がんのリスクを高くしますが、白血球が増加していると、さらに心筋梗塞を発症しやすいことがわかっています。
喫煙をやめれば、多くの場合、白血球数の数値は正常になります。喫煙をしていて白血球が多い状態が続いている人は、自覚症状がなくても禁煙してください。
また、慢性的な白血球増加の重大な原因として、慢性骨髄性白血病があります。喫煙をしていないのに白血球が増加している場合は、自覚症状がなくても、血液内科などの専門医による検査を受けましょう。
佐藤 温 医師
佐藤あつしクリニック 院長
医学博士 / 日本内科学会認定総合内科専門医 / 日本血液学会認定専門医・指導医 / 日本消化器病学会認定専門医 / 日本消化器内視鏡学会認定専門医 / 日本医師会認定産業医 / 日本医師会認定健康スポーツ医 / 日本スポーツ協会公認スポーツドクター/愛知県医師会認定かかりつけ医
詳細プロフィールはこちら