小児の感染症
2019.02.11
子どものかかりやすい感染症(予防接種がない病気)
感染性胃腸炎(ノロ)
・はやる季節:11月~12月
・かかりやすい年齢:1~12歳
・潜伏期間:1~3日
・症状:嘔吐・下痢・発熱・腹痛
・治るまでの期間(めやす):3日
・ポイント:下痢、嘔吐を主徴とする胃腸炎です。感染経路は主として感染患者からの糞口感染であり、症状が回復しても7日間程度ウイルスが便中へ排泄されます。二次感染を防ぐためにも、手洗いを徹底しましょう。
ヘルパンギーナ
・はやる季節:6月~7月
・かかりやすい年齢:4歳以下
・潜伏期間:2~4日
・症状:発熱・のどに水疱性発疹
・治るまでの期間(めやす):7日
・ポイント:高熱が出て、のどの奥や口蓋に水疱ができる夏かぜの一種です。水疱が破れると痛みを伴うので、脱水症状や食欲不振になりやすいため、水分補給を心がけましょう。
手足口病
・はやる季節:6月~8月
・かかりやすい年齢:4歳以下
・潜伏期間:3~5日
・症状:発熱・口の中の粘膜・てのひら・足底などに水疱性発疹
・治るまでの期間(めやす):5日
・ポイント:発熱とほぼ同時に、てのひら、足の裏、頬の内側の粘膜に盛り上がった水疱性の発疹ができます。
食事は酸味や塩分が少なく、のどごしがよいものを食べさせましょう。
プール熱(咽頭結膜熱)
・はやる季節:7月~8月
・かかりやすい年齢:5歳以下
・潜伏期間:5~7日
・症状:発熱・のどの痛み(咽頭炎)・目の充血(結膜炎)
・治るまでの期間(めやす):5日
・ポイント:夏かぜの一種で、高熱が出てのどが腫れ、目が充血します。
プール遊びのときに感染することが多く、また、感染者と同じタオルを使うことでもうつります。
溶連菌感染症
・はやる季節:12月~7月上旬
・かかりやすい年齢:5~10歳
・潜伏期間:2~5日
・症状:発熱・のどの痛み(咽頭炎・扁桃炎)・発疹・苺のような赤い舌・皮膚がめくれる
・治るまでの期間(めやす):21日
・ポイント:高熱とのどの痛み、発疹やいちご舌(舌にいちごのような真っ赤なブツブツができる)が特徴です。
有効な抗菌薬を使えば1~2日で発熱やのどの痛み、発疹が消えていきます。
突発性発疹
・はやる季節:通年
・かかりやすい年齢:2歳以下
・潜伏期間:約10日
・症状:発熱・赤い発疹
・治るまでの期間(めやす):6日
・ポイント:生まれてから初めての高熱という場合が多いです。
高熱が3~4日続き、解熱後に赤い小さな発疹が全身に広がります。
発熱したときは、まず受診しましょう。
佐藤あつしクリニック 院長
医学博士 / 日本内科学会認定総合内科専門医 / 日本血液学会認定専門医・指導医 / 日本消化器病学会認定専門医 / 日本消化器内視鏡学会認定専門医 / 日本医師会認定産業医 / 日本医師会認定健康スポーツ医 / 日本スポーツ協会公認スポーツドクター/愛知県医師会認定かかりつけ医
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