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COPD

2018.12.27

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

COPDとは

COPDは、主にたばこを吸う人に起こる肺の病気です。長めの階段を上がると息切れを起こすのが典型的な症状で、進行すると平地を歩くのもつらくなったり、酸素吸入が必要になったり、命の関わることもあります。国内のCOPDの患者数は、約500万人と推定されています。

発病する仕組み

COPDの原因のほとんどがたばこです。たばこの煙には、ニコチン・タールなどの化学物質と多くのPM2.5の粒子が含まれており、吸い続けていると、次第に肺や気管支が黒く汚れて、炎症を起こし、咳や淡が出るようになります。

 

肺の炎症が進むと酸素を取り込む肺胞の壁が壊れて、酸素と二酸化炭素のガス交換ができなくなります。息を一気に吐けなくなるので、運動などをするときに必要な量の酸素を取り込めなくなり、すぐ息が苦しくなります、一度壊れた肺胞の壁は元に戻りません。

 

さらにたばこを吸い続けると、肺胞の壁の破壊が進行して重症化します。すると、かぜをひいたときなどに、夜中にゼーゼーヒューヒューというぜんそく症状の発作が起きたり、呼吸をすること自体がつらくなったりします。肺高血圧症という病気を併発して、心臓に大きな負担がかかる場合もあります。

 

重喫煙者のうち、COPDを発症するのは30%程度と考えられています。また、体質的に肺が障害されやすい人は、喫煙をするとCOPDになりやすいと考えられています。1日に吸う本数が多いほど、喫煙年数が長いほど、たばこの影響が大きく、若いうちに発症します。

発症が疑われる人

特に40歳以上の喫煙者で、長めの階段を上がると息切れをするようになったり、きつく感じるようになったりした場合はCOPDの疑いがあります。

 

さらに、同性代の人と一緒に歩くと自分だけが遅れたり、追いつこうとすると息が切れたり、きつく感じる場合もCOPDが疑われます。

 

若いころから冬になると朝方に咳や淡が出る人も、もともと肺や気管支が弱いため、COPDになりやすい傾向になります。冬の朝は寒さで気管支が収縮するので、淡や咳が出やすくなるのです。階段を上がるとき、息切れやきつさを感じても、年のせいだと考えて放置する人が少なくありません。

 

このような症状がある人は、COPDを疑って検査を受けることをお勧めします。たばこを吸う人は、駅の階段を上がるときなどに、息切れやきつさをチェックしましょう。

COPDの検査

主に、スパイロメーターという器械を使う肺機能検査が行われます。スパイロメーターに息を吹き込むと1秒率が測れます。1秒率とは、大きく空気を吸ってはいたときに、最初の1秒間で肺活量の何%吐き出せたかを示すものです。COPDのある人は、息を吐きだしにくいため1秒率が低く出ます。1秒率が70%未満の場合は、COPDの可能性があります。

 

スパイロメーターによる肺機能検査は、検査の予約なしで当院で受けられます。COPDは、徐々に進行するので、肺機能検査を5年に1回程度受けていれば早期発見が可能です。

COPDの治療

治療の基本は禁煙です。

 

禁煙によって、咳、淡、息切れなどが軽くなり、年齢による肺機能の低下も緩やかになります。肺機能は、非喫煙者が20歳以降ゆっくり低下していくのに対し、喫煙を続けている人は急速に低下していきます。そのため、COPDになると、「平地を歩いても息切れが起こる」「安静にしていても呼吸が苦しくなる」といった症状が起こりやすいのです。たばこをやめると、その時点から年齢による肺機能の低下が緩やかになっていきます。

 

呼吸リハビリテーション、吸入気管支拡張薬、吸入ステロイド薬による治療も行われます。呼吸リハビリテーションでは、息切れのしない呼吸法や生活動作のしかたを学びます。吸入気管支拡張薬や吸入ステロイド薬は息切れを軽減します。

 

COPDのある人は、インフルエンザや肺炎などにかかると肺機能がさらに低下するため、インフルエンザと肺炎球菌の予防接種を受けることが大事です。

 

進行して肺に十分酸素を取り込めなくなった場合は、高濃度の酸素を発生させる器械を使って、酸素を吸入して呼吸を助ける在宅酸素療法がおこなわれます。携帯用の酸素ボンベを、リュックに入れて背負ったり、カートに入れて運べば外出が可能になります。酸素を吸入しながら国内旅行を楽しむ患者さんも多くいます。

 

COPDの治療にはまず何よりも禁煙が重要です。禁煙が出来ていない場合は、ぜひ禁煙外来を受診してください。

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