咳喘息
2018.12.06
咳喘息
咳喘息とは
咳喘息とは、喘息(ぜんそく)にとても近い病気ですが、喘鳴や呼吸困難を起こすことがないのが咳喘息の特徴です。
喘息のような“ゼイゼイ”“ヒューヒュー”という喘鳴はありませんが、喘息と同じく、気道に炎症が起きています。
発作を起こして呼吸困難になることはないものの、治療せずに咳をがまんしていると典型的な喘息になることがあるため、「喘息の前段階」ともいわれています。
咳喘息は長引く咳の原因として最も多い病気のひとつです。
咳喘息による咳
痰(たん)はなく(出てもわずか)、「乾いた咳」がつづきます。咳は夜間や早朝に出やすく、また、冷たい空気やタバコの煙を吸い込んだり、雨天、運動、飲酒、緊張した時なども咳が出やすくなります。また、決まった季節になると咳がひどくなることが少なくありません。
咳喘息の診断
乾いた咳がつづく病気には咳喘息の他にもアトピー咳嗽などいくつかの病気があります。これらの病気のうち、咳喘息には気管支拡張薬(気道を広げる薬)がよく効きます。気管支拡張薬を2〜3週間使用して乾いた咳が改善すれば、咳喘息と診断されます。
咳喘息の治療
咳喘息と診断された後は、喘息の治療にも使われる吸入ステロイド薬やロイコトリエン受容体拮抗薬を使います。これらの薬と一緒に、診断のときに使った気管支拡張薬をそのままつづけることがあります。
佐藤あつしクリニック 院長
医学博士 / 日本内科学会認定総合内科専門医 / 日本血液学会認定専門医・指導医 / 日本消化器病学会認定専門医 / 日本消化器内視鏡学会認定専門医 / 日本医師会認定産業医 / 日本医師会認定健康スポーツ医 / 日本スポーツ協会公認スポーツドクター/愛知県医師会認定かかりつけ医
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