逆流性食道炎
2018.12.07
逆流性食道炎
【質問】胸焼けや胃から何か込み上げる感じが時々あります。ほかに健康の不安がないので、このまま様子を見てもよいですか?
【回答】
胸やけがする、のどに苦い水が上がる、ゲップがよく出る、おなかが張るなどの症状がある場合は、逆流性食道炎の可能性があります。
逆流性食道炎は、胃の内容物(主に胃酸)が逆流することにより、食道粘膜に炎症が起こる病気です。
揚げ物や肉料理など脂肪分の多い食事や香辛料を多く使った刺激が強い料理を好む人、肥満の人、高齢の人に多くみられます。
近年、日本でも逆流性食道炎の患者が増え、この10年ほどの間に約2倍になっています。
きちんと診断するためには、内視鏡検査をする場合が多く、検査では食道の炎症の程度を確認します。
治療は、胃酸の分泌を抑える薬(プロトンポンプ阻害剤やH2受容体拮抗(きっこう)薬)を服用します。
ただし、症状が改善しても再発しやすいので、ベルトや下着などでおなかを締め付けない、食後すぐに横にならないなど、日常生活での注意も必要となります。
佐藤あつしクリニック 院長
医学博士 / 日本内科学会認定総合内科専門医 / 日本血液学会認定専門医・指導医 / 日本消化器病学会認定専門医 / 日本消化器内視鏡学会認定専門医 / 日本医師会認定産業医 / 日本医師会認定健康スポーツ医 / 日本スポーツ協会公認スポーツドクター/愛知県医師会認定かかりつけ医
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