白血球減少
2019.01.30
白血球減少
質問
会社の健康診断で「白血球減少症」の疑いありと言われ、精密検査が必要と言われました。健康診断時の白血球数は2900でした。どんな病気でどんな検査が必要なのでしょうか。
回答
白血球数は年齢、活動性、遺伝、環境などの影響を受け変動し、個人差を認めますが、白血球数が3000以下の場合には、血液専門医のいる医療機関で精密検査を受けることをおすすめします。
白血球数の減少は、骨髄での産生低下、破壊の亢進、脾臓への貯留などの原因で起こります。①骨髄での産生低下によるものには、白血病、骨髄異形成症侯群、再生不良性貧血などがあります。また、服用している薬によって白血球が著しく減少することもあります。②破壊の亢進によるものには、感染症や膠原病などがあります。③脾臓への貯留によるものには肝硬変などがあります。
このように原因がさまざまであるため、精密検査が必要となる訳です。薬の服用状況を問診し、血液検査(血液像、肝機能、自己抗体)や腹部超音波検査などを行います。場合によっては骨髄検査が必要です。
佐藤あつしクリニック 院長
医学博士 / 日本内科学会認定総合内科専門医 / 日本血液学会認定専門医・指導医 / 日本消化器病学会認定専門医 / 日本消化器内視鏡学会認定専門医 / 日本医師会認定産業医 / 日本医師会認定健康スポーツ医 / 日本スポーツ協会公認スポーツドクター/愛知県医師会認定かかりつけ医
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