禁煙外来
タバコをやめたい人のための専門治療外来です。
現在、喫煙は「ニコチン依存症」という病気であるとされています。
禁煙外来では、「ニコチン依存症」と診断を受けた患者さまに対して、医師が禁煙補助薬を処方し、
禁煙治療を行います。
当クリニックでは保険適応による禁煙治療を受けることができます。
現在、全国的に禁煙補助薬のチャンピックスやニコチネルTTSが品薄となっております。
このため、当院の禁煙外来の新規受付は中止しております。
禁煙補助薬が安定的に供給されるようになりましたら、禁煙外来の新規受付を再開いたします。
しばらくの間ご不便をおかけしますが、ご了承の程よろしくお願い申し上げます。
事前予約のお願い
禁煙外来につきましては、完全予約制となっています。
052-352-2311(代表電話)に診察時間内にお電話ください。
健康保険を使って禁煙治療を受けるためには、以下の要件を満たすことが必要です。
- 1. ニコチン依存症を診断するテスト(TDS)でニコチン依存症と診断されること
- 2. 1日の喫煙本数と喫煙年数を掛けた値が200以上であること
- 3. ただちに禁煙することを希望していること
- 4. 禁煙治療プログラムについて説明を受け、禁煙治療を受けることに文書で同意していること
過去に健康保険等で禁煙治療を受けたことのある方の場合、
前回の治療の初回診察日から1年経過しないうちは自費診療となります。
問1 | 自分が吸う予定だった本数よりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。 | ○ ・ × |
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問2 | 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。 | ○ ・ × |
問3 | 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。 | ○ ・ × |
問4 | 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、次のどれかがありましたか。(イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、憂鬱、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加) | ○ ・ × |
問5 | 問4でうかがった症状を解消するために、再びタバコを吸い始めることがありましたか。 | ○ ・ × |
問6 | 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。 | ○ ・ × |
問7 | タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。 | ○ ・ × |
問8 | タバコのために自分に精神的問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。 | ○ ・ × |
問9 | 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。 | ○ ・ × |
問10 | タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。 | ○ ・ × |
タバコを吸うと、ニコチンが数秒で脳に到達し、快感を生じさせる物質であるドパミンを放出させます。ドパミンが放出されると、タバコを吸った人は快感を味わいます。また同時に、もう一度タバコを吸いたいという欲求が生じます。その結果、次の1本を吸って再び快感を得ても、さらに次の1本が欲しくなるという悪循環に陥ります。この喫煙が習慣となった状態を「ニコチン依存症」といいます。
貴方も家族も、こんなに多種類の健康被害の危険にさらされています。
薬の種類
当院では以下のいずれかの禁煙補助薬で治療を行います。
どちらの薬剤を選択するかはニコチン依存度や⽣活リズムなどにあわせて異なります。
ニコチンパッチ(ニコチネルTTS) | ⽪膚に貼るタイプ |
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内服薬(チャンピックス) | 飲み薬 |
料⾦の目安
5回診療の場合
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13,200 円〜19,800 円程度(税込)
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次のような場合は自費診療になります
- 禁煙治療保険適応の条件に当てはまらないが、同様の治療を希望される場合
- 全5回の治療を越えて引き続き治療を希望される場合
- 初回の治療開始から1年以内に再度治療を希望される場合
ニコチンパッチは8週間使用し、残りの4週間はニコチンパッチなしで禁煙を継続します。
チャンピックスは12週間内服し続けます。
各診察では、禁煙補助薬の処方だけでなく、息に含まれる一酸化炭素の濃度を測定します。
一酸化炭素はタバコに含まれる代表的な有害物質ですが、禁煙を始めれば、この値は低下します。
また、禁煙を継続するためのアドバイスを受けることができるため、禁煙は成功しやすくなります。
タバコには、約200種類以上の有害物質(ニコチン、一酸化炭素、タールなど)が含まれています。一酸化炭素はニコチンと一緒に動脈硬化を促進させ、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こします。また、一酸化炭素は酸素の運搬を妨害するため、持久力や作業効率を低下させます。呼気一酸化炭素濃度測定器で、自分の体内に有害物質である一酸化炭素をどれだけ取り込んでいるかを調べます。
禁煙による医学的変化をご紹介します
血圧や脈拍が正常化し、手足の体温が正常に戻る。 | |
血液の一酸化炭素濃度が正常になる。 | |
心臓発作のリスクが減る。 | |
運動機能が改善し、味覚・臭覚が復活し始める。 | |
気管支の緊張がとれ呼吸が楽になる。肺機能が改善する。 | |
心機能が改善。肺機能が30%回復する。 | |
咳、息切れ、疲れやすさが改善する。気道の自浄作用が改善し感染症を起こしにくい。 | |
虚血性心疾患にかかる危険が喫煙者の1/2になる。 | |
肺がんで死亡する率が半分に減る。 | |
前がん状態の細胞が修復される。口腔がん、咽頭がん、食道がん、膀胱がん、膵臓がん等になる確率が減少する。 |