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貧血

2019.01.20

貧血

貧血

貧血について

貧血のなかで最も多いのが、体内の鉄不足によって起こる鉄欠乏性貧血で、閉経前の女性に多くみられます。男性や閉経後の女性では、ほかの病気が隠れている場合もあるため、早めに見つけて治療することが大切です。

 

鉄欠乏性貧血とは

日本人の成人女性の約10人に1人に貧血があるとされています。月経のある女性に限ると約5人に1人が貧血といわれています。貧血とは、血液中の赤血球の量と質が低下している状態です。貧血のなかで最も多いタイプは、体内の鉄が不足することによって起こる鉄欠乏性貧血です。

 

赤血球は、肺で酸素と結合し、全身へ酸素を送り届ける大切な役割を担っています。赤血球が酸素と結合できるのは、赤血球に含まれるヘモグロビンの働きによるものです。ヘモグロビンをつくるために不可欠なのが鉄です。体内の鉄が不足すると、ヘモグロビンがうまくつくられなくなります。その結果、赤血球が減少したり、小さくなったりします。この状態に陥ると、体内に十分な酸素を送り届けることができず、全身が酸素不足の状態になります。

 

体内には、ヘモグロビンをつくるのに使われる鉄のほかに、貯蔵鉄と呼ばれる予備の鉄が肝臓などに蓄えられています。ヘモグロビンに使われる鉄や貯蔵鉄のほとんどは、繰り返し体内で再利用されます。鉄は、汗や尿、便として体外へ排出されますが、わずかな量なので、通常であれば、排出された分は食事で十分に補えます。しかし、次のような原因によって、体内の鉄が不足することがあります。

 

鉄欠乏性貧血の原因

◆食べ物から十分に鉄を摂取できていない
偏食やダイエットなどの食生活の偏りが影響すると考えられています。また、月経のある女性では鉄不足の傾向がみられます。

 

鉄の需要が増加する
妊娠中や授乳中は鉄が必要になるので、鉄が不足しやすくなります。また、成長期の子どもは成長に伴い、スポーツ選手は大量の汗や筋肉量の増大などで、鉄を多く必要とするため、鉄不足になりやすくなります。

 

出血で鉄が失われる
月経のある女性では、経血によって鉄が多く失われます。鉄欠乏性貧血の症状が強い場合は、子宮筋腫や子宮内膜症などの病気の可能性もあります。また、男性や閉経後の女性では、胃腸の潰瘍やポリープ、痔などの病気による慢性的な出血が起こり、鉄が不足している場合があります。さらに、子宮がんや胃がん、大腸がんなどがあると、がんが発生している部位からの慢性的な出血によって、鉄欠乏性貧血が起こる場合があります。

 

鉄欠乏性貧血の症状

鉄欠乏性貧血になると体が酸素不足になるため、駅の階段を上るような軽い動作でも動悸や息切れがします。ほかにも、顔色が悪くなる、頭が重い、疲れやすいなどの症状が現れます。また、爪の変形、就寝時に脚がむずむずして寝つけない、まれに氷のような冷たくて硬いものが食べたくなるなどの症状が生じます。

 

月経のある女性や成長期の子どもなどでは、ヘモグロビン値に異常はなく鉄欠乏性貧血には至っていないものの、貯蔵鉄が減っている状態である潜在性鉄欠乏がみられることがあります。

 

鉄欠乏性貧血の検査

血液検査でヘモグロビンの値を調べます。ヘモグロビン値が、成人男性では13g/dL未満、成人女性では12g/dL未満、80歳以上では11g/dL未満の場合、貧血と診断されます。

 

健康診断などで貧血と指摘された場合は、鉄欠乏性貧血だけでなく、胃腸の潰瘍などほかの病気が潜んでいることもあるので、内科を受診することが勧められます。

 

鉄欠乏性貧血の治療

鉄欠乏性貧血の原因となっているほかの病気がある場合は、その病気の治療を行うと同時に、鉄欠乏性貧血の治療を行っていきます。

鉄欠乏性貧血の治療は、不足している鉄を補うために鉄剤を使用するのが基本です。主に内服薬が処方され、1日1〜2回服用します。

治療で鉄剤を使用すると、まずはヘモグロビンをつくるための鉄が補われ、通常は2〜3週間でヘモグロビン値が改善してきます。ただし、この段階で鉄剤の使用を中止すると、貯蔵鉄はまだ十分に満たされていないので、すぐに鉄欠乏性貧血に戻ってしまいます。そのため、貯蔵鉄がたまるまで数か月間は鉄剤を使い続ける必要があります。また、服用を続ける期間には個人差があります。

 

鉄欠乏性貧血の予防

潜在性鉄欠乏から鉄欠乏性貧血になることを予防するには、食生活を改善することが大切です。レバー、赤身の肉や魚、小松菜などの緑黄色野菜、大豆製品など、鉄を多く含む食材を積極的にとりましょう。肉に含まれる鉄は吸収率がよく、効率よく鉄をとることができるとされています。また、ビタミンCを多く含む食材を一緒にとると、鉄の吸収がよくなるので、野菜や果物などビタミンCを多く含む食材と組み合わせてとるとよいでしょう。

 

当院の特色

院長は日本血液学会認定専門医です。大学病院で多くの貧血患者さんを診療した実績があります。

 

当院は自動血球計数測定装置を導入しております。検査当日に貧血の有無を迅速に調べることができます。

 

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