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インフルエンザ

2018.12.20

インフルエンザ

インフルエンザ

インフルエンザについて

毎年11月ごろから広がり始めるインフルエンザは、大流行したり、命に関わる合併症を引き起こしたりするおそれがあります。感染を防いだり、重症化させないためには、普段からの対策が大切です。

 

<インフルエンザの症状:38℃以上の高熱に加えて、咳や関節痛などが現れます>
インフルエンザの典型的な症状は、38℃以上の発熱、関節痛や筋肉痛、頭痛、倦怠感、咳、鼻水、のどの痛みなどです。これらの症状が現れたら、早めに医療機関を受診しましょう。
多くの場合、インフルエンザは自然に治っていきますが、重い合併症が起こると、入院したり命に関わる危険もあるため、注意が必要です。

 

重い合併症としては、幼児ではインフルエンザ脳症、高齢者や慢性的な持病(呼吸器や心臓、腎臓などの慢性の病気、糖尿病など)のある人では肺炎が多く見られます。

 

インフルエンザ脳症は、インフルエンザウイルスの感染に伴って脳の中枢神経が障害され、突然の高熱のあと、幻覚や言動の異常、意識障害、けいれんなどを起こします。厚生労働省の調査によると、インフルエンザ脳症の患者数は、毎年50〜200人程度と報告されています。近年では、致死率は8〜9%と以前に比べてだいぶ低下していますが、てんかんや運動障害、知的障害・精神的障害などの後遺症が残りやすく、危険な合併症とされています。

 

インフルエンザ脳症を防ぐには、幼児がインフルエンザを発症したら、安静を保ち、経過を注意深く観察することが大切です。インフルエンザ脳症が疑われる症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診してください。

 

インフルエンザによる肺炎は、子どもの場合、インフルエンザウイルスが直接肺に入り込むことによって発症しますが、高齢者の場合は、インフルエンザにかかったことによって気道の粘膜などが弱くなり、そこに細菌が侵入する細菌性肺炎を発症しやすくなります。

 

高齢者では、インフルエンザを発症しても高熱が出にくい傾向があります。微熱が数日間続く、咳が長引く、呼吸が浅く荒い、痰が絡まるなどの症状がある場合には細菌性肺炎の合併も疑われるので、早めに受診することをお勧めします。

 

 

<インフルエンザの予防:ワクチンの接種、マスクの着用や手洗いなどが大切です>
インフルエンザにかかりにくくするためには、インフルエンザワクチンを接種することが重要です。ワクチンを接種することで、発症の危険性を約50〜60%減少させることができるとされています。高齢者では、発症する危険性を34〜55%、死亡のリスクを82%減少させることができるという報告があります。

 

ワクチンの効果は、接種後すぐに現れるものではありません。ワクチンを接種すると、血液中にウイルスへの抗体がつくられていきます。抗体の量は、接種の約2週間後から増え始め、1か月前後でピークを迎え、その後5か月ほどかけて緩やかに減少していきます。日本での流行期は例年1〜2月が多いことから、11月末ごろから遅くとも12月中旬までには接種することが望ましいと考えられます。

 

インフルエンザの主な感染経路は飛沫感染で、感染者の咳やくしゃみからウイルスを含んだしぶきが飛び散り、周囲にいる人が鼻や口から吸い込むことによって感染します。そのため、流行期には、人混みはできるだけ避けることが大切です。人混みに出る際は感染を防ぐため、マスクを着用するようにしてください。
インフルエンザの予防には、流水とせっけんによる手洗いが大切です。正しい方法で手洗いを行うことで、手についたウイルスを洗い流すことができ、予防効果が高まります。また、アルコール性手指消毒剤もインフルエンザウイルスに対して有効なので、併せて使うようにしましょう。
感染を広げないためには、日頃から咳エチケットを心がけることも大切です。マスクをしていない場合に咳やくしゃみが出るときは、ティッシュペーパーや腕の内側などで口と鼻を覆い、顔を周りの人からそむけます。

 

 

<インフルエンザの治療:十分な休養と水分補給をして、薬で重症化を防ぎましょう>
インフルエンザの治療の基本は、十分な休養と脱水症状を防ぐための水分補給です。通常の場合、発症から1週間前後で症状が軽快していきます。
高熱などの症状がつらくて医療機関を受診し、インフルエンザと診断されると、抗インフルエンザウイルス薬による治療が検討されます。抗インフルエンザウイルス薬は、発症から1〜2日早く解熱します。早めに症状を軽くすることは、重症化の予防につながります。

 

以前、抗インフルエンザウイルス薬のオセルタミビルを服用した子どもが、異常行動を起こすことが指摘されていました。しかし、抗インフルエンザウイルス薬を使用しなくても、インフルエンザそのものの症状が原因で、小学生以上の未成年者を中心に異常行動が起こることがわかってきています。この年代の子どもがインフルエンザにかかった場合、急に走り出したり、部屋から飛び出そうとしたりなどの行動を起こすおそれがあるので、保護者など周りの大人が子どもの様子を見守るようにしてください。

 

熱が下がってもインフルエンザの発症から5日間程度は、鼻やのどからウイルスを排出するとされています。そのため、他の人への感染を防ぐために、症状が出始めてから5日、かつ解熱してから2日(幼児は3日)経つまでは外出を控える必要があります。やむをえず外出するときは、マスクを着用してください。

医師 佐藤 温
佐藤 温 医師

佐藤あつしクリニック 院長

医学博士 / 日本内科学会認定総合内科専門医 / 日本血液学会認定専門医・指導医 / 日本消化器病学会認定専門医 / 日本消化器内視鏡学会認定専門医 / 日本医師会認定産業医 / 日本医師会認定健康スポーツ医 / 日本スポーツ協会公認スポーツドクター/愛知県医師会認定かかりつけ医

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