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帯状疱疹

2019.03.03

『帯状疱疹』について

『帯状疱疹』について

帯状疱疹とは

強い痛みを伴う発疹が現れる「帯状疱疹」にかかる人は50歳ごろから急激に増え、高齢になるほど、あとに神経痛が残る人が多くなります。神経痛を残さないためにも、重症化を防ぐ治療と対策が重要です。

 

帯状疱疹ウイルスによって起こる皮膚の病気で、原因となるのは水ぼうそうと同じウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)です。このウイルスに初めて感染すると水ぼうそうにかかります。多くの人が5歳ごろまでに水ぼうそうを経験しています。

 

水ぼうそうが治っても原因となったウイルスはいなくなったわけではなく、痛みなどの感覚を脳へ伝える感覚神経の根元の神経節というところに潜んでいます。そして、何らかの理由で免疫の働きが低下したときに、このウイルスが再び増殖して、潜んでいた神経節から神経を伝って移動し、皮膚や神経を攻撃して帯状疱疹を起こします。

 

水ぼうそうにかかったことがある人をはじめ、自覚のない感染や予防接種などで、ほとんどの大人は原因となるウイルスを体内にもっています。帯状疱疹の発症のきっかけになりやすいのは、加齢、病気、過労、ストレス、体力の低下などで、男女とも50歳代から急激に多くなります。日本では高齢化とともに増え、最近では3人に1人が一度は帯状疱疹を起こすともいわれます。

 

帯状疱疹の症状について

帯状疱疹の特徴的な症状は、帯状の発疹と強い痛みです。一般に、体の左右どちらか片側に、神経の通り道に沿って痛みが起こり、続いて同じ部位に赤い発疹が帯状に現れ、水ぶくれができます。

 

帯状疱疹では主に感覚神経が侵されて痛みが出ますが、重症になると運動神経まで侵されて麻痺を起こし、腕が上がらなくなったり、顔や頭部に起こった場合には、顔面神経麻痺や味覚障害、難聴などを招くこともあります。

 

水ぶくれはやがてかさぶたになって剥がれ、皮膚症状は平均して20日間ほどで自然に治ります。大抵はそれに伴って痛みも消えますが、なかには神経痛だけが残ることがあります。3か月以上続く場合には、帯状疱疹後神経痛と呼ばれます。高齢者や、皮膚症状が重かった人、痛みが強かった人は神経痛が残りやすいといわれています。

 

皮膚症状が出た急性期の治療

帯状疱疹の原因であるウイルスを抑える抗ウイルス薬や、痛みを抑える鎮痛薬などを用います。痛みが激しい場合は、局所麻酔薬を注射して痛みの伝達を断つ神経ブロックが行われることもあります。発症したら、なるべく早く治療を始めることが、重症化を防ぎ、帯状疱疹後神経痛を防ぐためにも重要です。

 

慢性の神経痛の治療

皮膚症状が消えても残る神経痛には、神経障害性疼痛緩和薬を中心に、激しい痛みにはオピオイド(麻薬性の鎮痛薬)を使ったり、神経ブロックを行ったりすることもあります。神経痛に対する治療は、皮膚科のほか、ペインクリニックなどで行われています。特に神経ブロックは、主にペインクリニックで行われます。

 

帯状疱疹を予防するワクチン

帯状疱疹を起こしにくくする方法に、ワクチンの予防接種があります。水ぼうそうの予防ワクチン(水痘ワクチン)により、帯状疱疹の発症や重症化、帯状疱疹後神経痛を減らせることが以前から海外で報告されていましたが、2016年3月に日本でも、水痘ワクチンの効能として「帯状疱疹の予防」が追加されました。帯状疱疹予防の場合は、50歳以上の人が対象になります。

 

水ぼうそうにかかったり予防接種を受けたりして獲得した免疫も、年がたつにつれ弱まっていきます。身近な子どもが水ぼうそうにかかるなどしてウイルスに接すると、免疫の働きが強化されるのですが、核家族化、少子化、水ぼうそうの予防接種の普及などで、最近はそうした機会が減っています。水ぼうそうの予防ワクチンは、それに代わって免疫の強化に役立つと考えられます。

 

ただし、毒性は弱いながら生きたウイルスを含む生ワクチンのため、病気で免疫機能が低下した人や免疫を抑制する治療を受けているときなどは、接種できません。持病のある人は、主治医とよく相談してください。

 

また、予防接種には健康保険が適用されないため、費用は自己負担となります。

 

医師 佐藤 温
佐藤 温 医師

佐藤あつしクリニック 院長

医学博士 / 日本内科学会認定総合内科専門医 / 日本血液学会認定専門医・指導医 / 日本消化器病学会認定専門医 / 日本消化器内視鏡学会認定専門医 / 日本医師会認定産業医 / 日本医師会認定健康スポーツ医 / 日本スポーツ協会公認スポーツドクター/愛知県医師会認定かかりつけ医

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