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ピロリ菌感染症

2018.12.20

ピロリ菌感染症

ピロリ菌感染症

ピロリ菌感染症について

胃がんや胃潰瘍は長い間、ストレスや食塩の摂りすぎ、飲酒、喫煙が原因と考えられてきました。しかし、近年、胃の病気にかかる人の大部分がピロリ菌に感染していることが明らかになりました。胃の病気の主な原因はピロリ菌だったのです。

「ピロリ菌ってどんな細菌ですか?」

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、口から入って胃の粘膜に感染する、らせん状の形をした細菌です。1982年にこの菌が発見されるまで「胃酸のために強い酸性になっている胃の中に細菌は住めない」と考えられていました。しかし、ピロリ菌は、胃酸から胃自体を守るためにその内壁を覆っている粘液の中にいて、ウレアーゼという酵素を分泌して粘液の成分からアルカリ性の物質(アンモニア)をつくり出し、これで周囲の胃酸を中和して身を守っています。

 

ピロリ菌は、免疫力の弱い5歳以下の乳幼児期に口から感染して、何十年間も胃の粘液層に住み着きます。ピロリ菌の感染率は衛生状態と深い関係があり、そのため、日本では若年者では比較的低いものの、50歳以上の人では70%の感染率です。日本人の感染者数は6000万人といわれていますが、衛生環境がよくなったことで、今後は減少していくと予想されています。

「ピロリ菌は胃にどんな悪さをするのですか?」

ピロリ菌が排除されずに胃に住み着いてしまうと、菌の出す毒素で粘膜が壊されるなどして、炎症が起こります。これがピロリ菌感染胃炎です。こうした炎症が長く続くとだんだん胃の粘膜の細胞が減って、胃の粘膜を萎縮させます(萎縮性胃炎)。萎縮した胃の粘膜は、発がん物質に弱く、胃がんの温床になります。

「あなたは胃がんになりやすい?」

ピロリ菌の感染がなく、胃粘膜の萎縮がない人ならば、胃がんになる危険度はほとんどありません。逆にピロリ菌がいて、胃粘膜の萎縮がある人は、胃がんになる危険度が高いと考えられます。

 

最近では、胃がんになる危険度を調べる「胃がんリスク層別化検査(ABC検診)」が注目されています。

「ピロリ菌の有無を調べましょう。」

ピロリ菌に感染しているかどうかを調べるには、内視鏡で採取した胃の組織を調べる方法(迅速ウレアーゼ試験、組織鏡検法、培養法)と、内視鏡を使わない方法(抗体検査、便中抗原検査、尿素呼気試験)があります。感染診断には血液で調べる抗体検査が一般的です。

「ピロリ菌がいれば除菌治療を受けましょう。」

ピロリ菌の除菌治療は、2種類の抗菌薬と胃酸の分泌を抑えるプロトンポンプ阻害薬を朝・晩1日2回、1週間飲み続けます。最初の除菌治療(一次除菌)でピロリ菌が排除できなければ、一部の薬の種類を替えて再度除菌治療(二次除菌)を行います。二次除菌まで行うと100人中97人ほどは除菌に成功するとされています。

「除菌後はフォローが欠かせません。」

胃の粘膜に萎縮がある人などは、除菌をしても胃がんになる危険が残ります。ですから、除菌後も内視鏡での定期的なフォローが必要です。

当院の特色

〈ピロリ菌の感染を心配されている方へ〉

胃がんになる危険度を調べる「胃がんリスク層別化検査(ABC検診)」を当院で受けることができます。採血だけで判定できる簡単な検査です。健康診断のひとつで、検査料は自費となります。当院のABC検診料金は3,240円(税込)です。

 

〈胃のバリウム検査で胃炎の疑いを指摘された方、健康診断で血中ピロリ菌抗体陽性を指摘された方へ〉

内視鏡(胃カメラ)による精密検査をおすすめします。当院では苦痛が少なく検査ができる経鼻内視鏡検査を導入しております。当院で内視鏡検査を受け、肉眼的に慢性胃炎と診断されれば、その直後にピロリ菌除菌治療を開始することが可能です。

 

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